問題

組立て直前の溶接ナットには、通常溶接飛沫・プライマー・塗料などが詰まっています。この問題に加え、作業者のアクセスと部品の位置合わせが困難なため、マシンねじが斜め噛みこみを起こしたり途中で止まってしまう、という問題が発生していました。

解決策

Taptite 下部の図

ねじ先部に高周波焼入れを行った TAPTITE® スレッドローリングファスナーをめねじ加工前の溶接ナットに締め付けるようにしました。一般的にスレッドローリングファスナーは、下穴に塗料や溶接飛沫があるかどうかにかかわらず、めねじを問題なく成形します。また、溶接ナットにはめねじが無いため、スレッドローリングファスナーを最初にねじ込む時斜め噛みこみが発生しません。さらに、ファスナーを下穴軸方向に垂直にセットするのが困難な理想的とは言えない作業条件においても、優れた適応力があります。

お客様のメリット

溶接ナットのタップ加工が不要になり、さらに塗料等異物のねじ穴への侵入防止策が不要となるので、組み立てラインの生産性の向上と現場コストの削減が可能になります。