斜め噛みこみ。

それは普通のマシンスクリューを使用して製品を組み立てている工場では日常的に発生しています。より複雑なアプリケーションを組み立てている工場では、それがあまりにも頻発するために、同じピッチ
サイズで呼び径がワンサイズ大きい特殊な交換修理用マシンねじを在庫しています。再作業と修理のコストは高額ですが、しばしば通常の作業手順として受け入れられています。

しかし、斜め噛みこみとその関連コストの発生を防止するために設計されたファスナー TRU-START® ファスナーが登場しました。TRU-START®ファスナー のユニークなねじ先設計は、斜め噛みこみを防ぐだけでなく、そのねじ穴にファスナーを正しい位置で直立させます。片側のねじ先にねじ山の無いこのファスナーは傾斜した状態でめねじと噛みあうことを防ぎます。ねじ先の方向性と角度はファスナーのねじ山のらせん角との関係により決まります。これらの特長が結果的にコスト削減に繋がります、何故なら、たとえ組立工程における発生率が低くても、斜め噛み込みが一旦発生すると多大な費用が掛かるからです。ラインストップや高額な修理費、さらに高価な部品の廃棄等の結果、斜め噛み込みは組立工程に深刻なダメージを与えます。斜め噛み込みは組立の最中に容易に発見されるとは限らないので、組立工程で発見されなかった斜め噛み込み締結部は後日多額な修理コストが必要となります。しかも、斜め噛み込みの発生している結合部は、往々にして問題の無い外観を示し「設計上の負荷に耐える能力が無い」という兆候を殆ど示しません。

TRU-START® ファスナーは「斜め噛み込み締結防止によるコスト削減」というエンドユーザーのニーズに応えるために開発され、指定された強度区分と表面処理で製造されます。

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