
MAGTITE®2000™ファスナーは、マグネシウムダイカスト用に特別に設計された TRILOBULAR®軸断面形状を有する スレッドローリングファスナーです。
マグネシウムにTAPTITE®スレッドローリングファスナーを使用した場合、そのめねじ成形プロセスにおける延性の低さが問題でした。多くのアルミダイカスト部品にはTAPTITE®スレッドローリングファスナーが使用され締結コスト削減に大きく貢献していますが、当社 の課題はTAPTITE®ファスナーと同等の締結コスト削減効果を、自動車部品の素材としての需要の増大が予測されるマグネシウム用スレッドローリングファスナーでも実現することでした。
特徴はねじ山形状

MAGTITE®2000™スレッドローリングファスナーは、マグネシウムの低弾性という特性に合わせて設計した TRILOBULAR® 形状の軸断面と、マグネシウムを圧縮してめねじを成形する為の幅の広い Radius Profile™ 形状のねじ山を備えています。
結果とメリット
Radius Profile™ 形状のねじ山による圧縮作用により、もろいマグネシウムにめねじを成形する工程でも、切粉がほとんどあるいはまったく出ません。また、はめあい長さが呼び径の 2 ~ 2.5 倍になると、破壊モードはめねじ剪断ではなく、おねじ破断となります(注: 材料のグレードと鋳造工程による)。
MAGTITE®2000™ スレッドローリングファスナーの使用によって得られるメリットは、鋳型の設計で締結部を厚くする必要がないため、材料を節約し重量を低減できることです。