POWERLOK®スレッドロッキングファスナーは、 タップ加工後のねじ穴での使用を前提に設計されており、おねじ全体でロック作用を発生させて振動による緩みに耐えるように設計されています。TAPTITE® スレッドロッキングファスナーは、タップ加工前の下穴での使用を前提に設計されており、下穴にねじ込まれる時に自らのおねじでめねじを成形し、優れた耐振動緩み性を発揮します。そして、両製品ともアース用ボルトとして最適です。TAPTITE PRO® ファスナーは、最近標準のアース用ボルトとしてある主要な自動車メーカーの規格に組み込まれました。
いいえ、起こしません。TAPTITE® ファスナーは、下穴にねじ込まれる時に自らのおねじでめねじを成形するので、そのようなことは全くありません。しかも、下穴へのタップ加工が必要無いので、組み立てコストを削減できます。
はい、できます。TAPTITE®ファスナーのねじ山形状は6H規格のめねじに適合するように設計されています。 TAPTITE® ファスナーはタップ加工前の下穴に自らめねじを成形するように設計されていますが、タップ加工後のねじ穴に使用される場合もあります。
はい、できます。TAPTITE®ファスナーのねじ山は、自らのおねじが成形しためねじに 6g規格のマシンねじがフィットするように設計されています。
はい、できます。下穴表面に塗料や溶接飛沫が付着していても、TAPTITE® ファスナーは何の問題もなくめねじを成形することができます。
はい、できます。TAPTITE® ファスナーは自力で塗料を貫通します。 また、当社の KLEERTITE® ファスナーは、ねじ込み時に塗料をかき出し、良好な導電性を実現します。
そのようなアプリケーションには現行のねじ穴(6H規格)に使用できる POWERLOK II® スレッドロッキングファスナーをお勧めします。POWERLOK®ファスナーは、新開発の複合ねじ山角(60°/30°) と TRILOBULAR™ 軸断面形状を組み合わせた設計により、優れたロック機能を実現しています。しかも、完全ねじ部全体でロック機能を発生させるため、軸力が発生していない場合でも振動によるゆるみ耐えます。このため、POWERLOK® ファスナーは調整ねじとしても採用されています。
KLEERLOK® スレッドロッキングファスナーはこのようなアプリケーション向けに特別に設計されたファスナーです。これは POWERLOK® スレッドロッキングファスナーのねじ先に塗料除去機能を備えた製品で、ねじ穴にねじ込まれる過程でめねじに詰まった塗料が完全にかきとられます。 締め付け後は、POWERLOK®ファスナーと同じく、優れた耐振動ゆるみ性能を発揮します。
いいえ。ステンレス製の TAPTITE® ファスナーは、非鉄金属 (アルミニウム・マグネシウムなど) での使用に最適ですが、ステンレスまたはスチール製相手材へのめねじ成形には硬度が十分ではないためお勧めしません。
ステンレス製の TAPTITE® ファスナーは、アルミニウム・マグネシウムをはじめ様々なグレードの銅・真鍮のような非鉄金属に簡単にめねじを成形できます。尚、焼付き防止の為にファスナーには摩擦係数安定剤の適用を推奨しています。
TAPTITE®ファスナーは、テーパー形状のねじ先がめねじの経路を見つけてそれをたどっていくので、自ら成形したねじ穴に再締付けが可能です。二重にめねじが成形されることはありません。
はい、できます。TAPTITE® ファスナーは、同じねじ穴に繰り返し使用でき、耐振動ゆるみ性能も漸減しますがある程度維持されます。
TAPTITE®ファスナーは、マシンねじと同等の軸力を発生させるために締付けトルクを少し高い設定が必要となる場合があります。 ただし、摩擦係数安定剤の使用により締付けトルクを少し低く設定できます。
いいえ。独立した研究機関による詳細な腐食試験により、TRILOBULAR™ 軸断面形状のファスナーの耐腐食性能はマシンねじと同等、という結果が出ています。
いいえ。TAPTITE PRO®及び TAPTITE 2000®ファスナーの完全ねじ部は真円に非常に近いTRILOBULAR®軸断面形状で、さらに外径もマシンねじよりもやや大きくなっていますので、通常はマシンねじよりも高いトルクでめねじせん断が発生します。