標準のTAPTITE PRO®ファスナー (M6以上) のねじ先は、導入ガイドねじ山を含む5ピッチで設計されており、ファスナーを下穴に正確に位置合わせし、しかもめねじ成形トルクを最小限に抑えます。 ただし、この5ピッチのねじ先は、アルミニウム等軽金属アプリケーションの袋穴に使用する場合、袋穴の深さをマシンねじを使用する場合よりも深くする必要があります。

この課題を解決するためにねじ先部を短縮した TAPTITE PRO® SP™ ファスナーが開発されました。 その結果、完全ねじ山によるはめあい長さを最大化することが可能となりました。深さ制限のあるアルミダイキャスト部品の袋穴において、完全ねじ山によるはめあい長さの最大化は多くの場合、過剰な締付けトルクにより発生する破壊モードをめねじせん断からおねじ破断にシフト できます。深さに余裕のある袋穴では、完全ねじ山による同じはめあい長さでねじ先部が短縮されたことより、ファスナーの全長をその分だけ短くできるので、重量とコストを節約できます。

TAPTITE PRO® SP™ ファスナーをアルミニウムや軽金属製相手材に使用する場合は、応力腐食の可能性を最小限に抑えるために、熱処理は調質を推奨しています。スティール製相手材に使用する場合の熱処理は、浸炭(≦M5)またはCORFLEX®I™(M6≦)を推奨しています。

TAPTITEPRO®SP™ファスナーに関する Q & A

Q. TTAPTITE PRO® SP™ファスナーはどのような場合に使用すればいいですか?
A. 標準の TAPTITE PRO®ファスナーが相手材の寸法と形状に対して十分なスペースがない場合に使用します。

Q. TTAPTITE PRO® SP™ ファスナーを使用する場合に留意しなければならない点は何ですか?
A.アルミニウムの場合は通常TAPTITE PRO® SP™ ファスナーが正しい選択ですが、相手材に5ピッチのねじ先部を収容するのに十分なスペースがある場合は標準のTAPTITE PRO® ファスナーがより良い選択です。TAPTITE PRO® SP™ ファスナー の場合は、下穴セット時の位置合わせが必要である、ということに留意してください。

Q.標準の TTAPTITE PRO® と TAPTITE PRO® SP™ ファスナーのねじ先部の長さの違いはどの程度ですか?

A.タイプ別のねじ先部長さは以下のとおりです。

TAPTITE PRO® SP™ファスナー - 全サイズ:2½ピッチ


TAPTITE PRO®ファスナー (≦M5) : 4ピッチ



TAPTITE PRO®ファスナー (M6≦) : 5ピッチ
- 3ピッチのめねじ成形ねじ山 + 2ピッチの導入ガイドねじ山

Q.ステンレス製ファスナーの場合、摩擦係数安定剤の使用は必須ですか、そしてその事を図面で指定する必要がありますか?

A.摩擦係数安定剤の使用は必須なので、それを確実にする為に図面に記載することを強くお勧めします。

Q.推奨する摩擦係数安定剤の仕様は何ですか?

A.業界ではさまざまな摩擦係数安定剤が使用されているため、アプリケーションの要件に適した摩擦係数安定剤をファスナーサプライヤーと一緒に検討するのが最善です。 見積もり依頼書には「UVトレーサー付き水溶性摩擦係数安定剤を使用」と記載することをお勧めします。