EV市場の急速な発展を当社はフォローしています。従来の自動車メーカーと新興のEV専業メーカーは、多くの人が予想していたよりも速いスピードで生産を拡大しています。

EVではアースが必要な締結部位が多数あります。当社のファスナー製品群は、標準的なマシンねじとナットの組み合わせをはるかに凌駕する、効果的なアース性能を発揮します。

TAPTITE PRO®スレッドローリングファスナーを下穴に締め付けると、自らのおねじでめねじを成形し、「手袋をはめた手」つまり金属と金属がダイレクトに接触することによる効率的なアース性能と、プリベリングトルクによる振動に強い締結部を実現します。

接着剤を塗布したマシンねじは振動による緩みに対して確実な抵抗力を発揮しない場合があります。他方、TAPTITE PRO®スレッドローリングファスナーと相手材との金属同士の締結部は高導電性のアース接点を提供します。

内燃機関自動車の組立工程からタップ工程を排除しコスト削減を実現する製品として、TAPTITE®スレッドローリングファスナーは大手自動車メーカーで長年採用されてきました。当然ながら、その経験から電気自動車にもTAPTITE®ファスナーが様々なアプリケーションに採用されています。

新規にEVの設計や組み立てを行う専業メーカーは、従来の内燃機関自動車で成功したTAPTITE®ファスナーのアプリケーションを研究することで、採用検討の時間を大幅に短縮することができます。シート・シートベルト・インテリア・ボディ・シャシー・サスペンション・ブレーキなど、内燃機関自動車でTAPTITE®ファスナーが使用されている多くのコンポーネントがEVでも継続して使用されています。

EVでは、バッテリーボックスアセンブリ・インバータ・ギアボックスなど、TAPTITE®ファスナーのアプリケーションがさらに増えます。当社と当社のライセンシーは、これらの開発計画においてEVメーカーに価値ある支援を提供することができます。

TAPTITE®スレッドローリングファスナーが使用できない部位の場合、POWERLOK® II™ スレッドロッキングファスナーが代替品となる場合があります。POWERLOK® II™ファスナーは、金属同士が確実に接触し、振動による緩みに強い構造になっています。

当社のTAPTITE®およびREMFORM®ファスナーは、すでにEV業界に以下のようなメリットをもたらしていることが分かっています。

  • 優れたアース性能
  • 耐振動緩み性能
  • プリベリングトルク
  • 組立てコスト削減

電気自動車のファスナーアプリケーションに関する提案やソリューションをお探しの場合は、弊社にお問い合わせください。