POWERLOK®II™ TRILOBULAR® ロッキングファスナー

組み立ての問題を解決し、現場の締結コストを削減

POWERLOK® II™ ファスナーはすべての金属製相手材に使用できるロッキングファスナーで、大きな温度変化や振動による緩みに対するロック作用を発揮します。 このロック作用は、極めて革新的で特許で保護されたDual Angle™ 形状のねじ山設計によるものです。 POWERLOK® II™ ファスナーは、グリップ剤、接着剤などの手段なしで、しかも軸部全体でロック作用を発生します。 また POWERLOK® II™ ファスナーは、非常に優れたアース性能を提供します。これは、それ自体がめねじを成形する TAPTITE® PRO™ スレッドローリングファスナーと同様に、そのロック機能により金属と金属の確実な接触が得られるためです。 この機能により、POWERLOK® ファスナーと TAPTITE® ファスナーは電気自動車 (EV) や内燃機関 (ICE) のプラットフォームにおける電気接地が必要なアプリケーションに適しています。

POWERLOK® II™ ファスナーのメリット

  • グリップ剤や接着剤が不要。
  • 軸部の長さ全体でロック作用を発揮。
  • ロック作用は温度の影響を受けない。
  • 接着剤の硬化時間が不要。締結完了時点では既にロック作用が発生。
  • 座面下のロックワッシャーなど追加部品が不要。
  • 表面処理の違いによる影響を受けない。
  • 手での始動が可能。
  • 斜め噛みこみを起こしにくい。

POWERLOK® II™ ファスナーの形状 – 強化したロック性能

POWERLOK® II™ ファスナーは、TRILOBULAR® 軸断面形状とセルフロック機能を備えたユニークなロッキングファスナーです。 炭素鋼または合金鋼から製造され、靭性と保守性の得られる最適な強度まで熱処理を施された POWERLOK® II™ ファスナーは、Dual Angle™ 形状のねじ山と TRILOBULAR® 形状の軸断面を組み合わせることで、高いロック作用を実現しています。 この設計の機械的なメリットは、ロック作用がねじ軸部のトルクアーム半径のもっとも外側で発生するという点です。一方、他のロッキングファスナーのロック作用は、ねじ山のフランク上、場合によってはねじ山の谷底のより小さいトルクアーム半径で発生します。 POWERLOK® II™ の深いねじ山形状は、同等サイズのマシンねじと比べてねじ山の外径がやや大きいため、耐せん断性能が向上しています。 また、POWERLOK® II™ ファスナー軸部の三つのローブ(突出部)はねじ穴の中央に位置するため、軸力が発生するとねじ山の頂が弾性的にたわみます。これはスプリングワッシャーの動作に似ています。

継続的なロック作用

POWERLOK® II™ ファスナーでは、ロック作用を持つねじ山が軸部の長さ全体にわたっているため、着座していなくても 軸部の長さ方向のすべての位置で、耐振動性を示します。 このため、POWERLOK® II™ ファスナーは調整ねじのアプリケーションに最適です。 ロック作用が即座に発生するので、化学的なロック剤とは異なり、反応や硬化を待つ必要はありません。

高温環境への耐性

POWERLOK® II™ ファスナーは高温の環境でもその作用や性能が低下することがありません。 多くのロッキングファスナーで使用されている非金属添加物では、95℃以上の温度影響下で、発生した力のほとんどまたはすべてが失われるか時間とともに低下します。 POWERLOK® II™全金属製ロッキングファスナーは、たとえ使用部位の温度環境が95℃以上であっても、その影響をまったく受けません。

再使用可能

POWERLOK® II™ ファスナーにかかる軸力が大きくなるとフランクの接触面積も増加し、めねじフランクとの単位圧力が一定に留まる傾向があります。これは焼き付きや摩滅を最小限に抑える上で重要な要因です。 TRILOBULAR® のローブ部による研磨作用と合わせて、POWERLOK® II™ ファスナーは複数回の脱着の後でも継続的なロック効果を維持します。

ロック性能

POWERLOK® II™ ファスナーは、IFI 124 (インチ) 仕様または IFI 524 (メートル) 仕様に適合するか、それを上回ります。 ご依頼に応じて水平振動試験データを提供いたします。 実際の性能は表面処理の潤滑性と相手材の状態によって異なります。

特殊なタップが不要

標準のナットおよびクラス 2B (6H) のねじ穴に使用できるPOWERLOK® II™ ファスナーは時間とコストを節約できます。 POWERLOK® II™ ファスナーは精密に製造されているので、一般的な規格の公差内のねじ穴に使用できます。

アプリケーション

POWERLOK® II™ ファスナーは自動車やその他大量生産の組み立て工程で幅広く使用されており、標準のねじ穴を使用して組み立て/分解を繰り返しても、信頼性の高い耐振動性と安定した高性能が要求されるあらゆる締結部に最適です。 また、延性の高い金属の下穴にも使用できます。

標準のワイヤー素材

POWERLOK® II™ ファスナーは、低炭素鋼、中炭素鋼、または合金鋼から製造され、その後、引張強度と靱性の最適な組み合わせを持つように焼き入れと焼き戻しが行われています。 ファスナーは、幅広いアプリケーションの要件に合わせた強度区分で製造できます。 10.9 が最も一般的です。 また、ご指定の表面処理を施すことが可能です。

斜め噛みこみ防止機能

POWERLOK® II™ ファスナーは、標準のマシンねじを使用する場合に斜め噛みこみの発生が懸念されるねじ穴に使用されます。 マシンねじの斜め噛みこみ可能性検査と同じ試験手順と装置を使用して、POWERLOK® II™ ファスナーの始動性能試験を実施しました。 M6 x 1 の POWERLOK® II™ ファスナーと、よく使用されている他社製の斜め噛みこみ防止ねじを比較した場合、POWERLOK® II™ ファスナーでは斜め噛みこみがまったく発生しなかったのに対し、他社製品では 111% の斜め噛みこみが発生しました。 これらの試験では、軸方向に 7 度および 9 度傾けたファスナーを複数のタイプの標準的な市販のナットに締付けました。 ご依頼に応じて試験データを提供いたします。 POWERLOK® II™ ファスナーの設計において、ねじ先部に標準装備されている鋭い頂をもつ4ピッチのねじ山が、優れた斜め噛みこみ防止効果を実現します。

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