初代TAPTITE® ファスナーの導入により、スレッドフォーミングファスナーの用途が拡大しました。その結果、「高性能スレッドローリングファスナー」という言葉が生まれるとともに、いくつかの紛らわしい名称が使われるようになりました。 ファスナー業界ではスレッドローリングファスナーとスレッドフォーミングファスナーの両方が同じように使われていますが、その違いは一体何でしょうか? スレッドフォーミングとは、めねじとおねじ両方のねじ山を形成するプロセスを意味します。 ファスナー用語では、めねじのねじ山を形成するおねじをスレッドフォーミングファスナーと呼ぶことが多いですが、このタイプには、スレッドカッティング(切削)、スレッドフォーミング(形成)、スレッドローリング(転造)があります。

スレッドカッティングファスナーは、下穴の相手材を切り取ってめねじを作る過程で切り屑を生成します。

スレッドフォーミングファスナーには、(一般にセルフタッピングねじと呼ばれますが)、AB型、B型などがあります。このタイプは、下穴の相手材を体積移動させてめねじを作りますが、通常は薄いシートメタルに使用され金属の下穴が単に形状を変えるだけです。

スレッドローリングファスナーは、転造タップと同じ機能を発揮して下穴にめねじを作ります。

これらの定義は普遍的なものではありません。そのため、しばしば互換的に使用され、混乱を招くことがあります。 例えば、私たちは板金や軽金属合金に使われるタイプ AB ねじをスレッドフォーミングファスナーと呼び、スレッドローリングファスナー (TAPTITE® のようにより明確に定義された高品質なめねじを作るねじ ) とは呼びません。

このように述べてきましたが、ここには「正しい」も「間違い」もないというのが結論です。 私達 REMINC/CONTI では、TAPTITE® 製品については「高性能スレッドローリング」を、PLASTITE® や REMFORM® 製品については「スレッドフォーミング」を主に使用しています。