バッテリー電気自動車(BEV)は世界のあらゆる自動車分野の中で最も急速に成長しています。米国統計局によると、2030年までに米国の新車販売台数の40~50%をBEVが占める、と言われています。それは遠い未来のことのように思えますが、実はその未来は今まさに起きているのです。2022年、ノルウェーでは新車販売台数の79.3%がBEVとなりました。
EV業界が直面する最も重要な課題の1つは、強固な充電インフラの整備です。EV充電ネットワークの展開を成功させるには電気自動車用充電ステーションへの大規模な投資と生産が必要です。米国では公共スペースに設置する充電器だけでも2.4百万台が必要だとの試算があります。仮に、米国人が現在走っている約2億9千万台のICE車のうちほんの一部だけ新しいEVに置き換えられたとします。その場合家庭用充電器市場を支えるために、米国では数千万台の充電器が必要となります。充電器メーカーは製品の耐用年数におけるコストと耐久性のバランスを取らなければなりません。
充電器の性能向上とコスト削減のために金属用のTAPTITE PRO®スレッドローリングファスナーと樹脂用のREMFORM® IIスレッドフォーミングファスナーを活用していただくことが可能です。これらの製品は、部品点数を減らし、工程を省き、製造上の諸問題を最小化します。
REMFORM® II™ スレッドフォーミングファスナーが電気自動車用充電機生産をどのように支援するのでしょうか?
REMFORM® II™ファスナーは、ABS・ナイロン・ポリアミド・PETなどの一般的なエンジニアリングプラスチック材に直接締結する為に設計されています。左右非対称の特殊なRadius Flank™形状のねじ山はポリマーに応力が集中しないよう設計されており、プラスチックハウジングの亀裂伝播やボス破裂の可能性を最小限に抑えます。その結果接合部は強固で信頼性が高くなり、樹脂部品へのインサート追加が不要になります。
樹脂用REMFORM® II™ スレッドフォーミングファスナーの詳細については下記URLをご参照ください。
https://taptite.com/jp/products/remform-ii
TAPTITE PRO®スレッドローリングファスナーが電気自動車用充電機生産をどのように支援するのでしょうか?
TAPTITE® ファスナーは、自動車・エレクトロニクスなど各社工業製品の組立てや建築におけるスレッドローリングファスナーのグローバルマーケットリーダーとして認知されています。TAPTITE® ファスナーは50年以上にわたって金属部品の締結において優れた性能とコスト削減を実現しています。電気自動車用充電器のハウジングに最もよく使われる材料の1つはアルミニウムで、TAPTITE®ファスナーは鋳造および押し出し成形アルミニウムの両方の用途で非常に優れた性能を発揮します。
TAPTITE®ファスナーは自らのおねじでダイカスト部品の鋳抜き穴、又はドリル穴にめねじを成形するので、タップや切削油、さらには切粉のクリーニングなどが不要になります。TAPTITE®ファスナーを使用するとめねじ成形に必要な人件費や部品代がすべて不要になり、接合部の組み立てに関わるコストを最大85%以上削減することができます。この驚くべきコスト削減に加えて、めねじ成形前の下穴に使用するTAPTITE® ファスナーでは斜め噛み込みが発生しないため、製造品質の改善も同時にもたらされます。さらにTAPTITE® ファスナーのユニークなTRILOBULAR®形状の軸断面は、従来の真円形状の軸断面を持つマシンスねじよりもはるかに優れた耐振動緩み性能を発揮します。このことは接着剤や緩み防止部品が不要となるので、部品点数の削減や修理回数の削減など、さらなるコスト削減と利益率向上をもたらします。
TAPTITE PRO®スレッドローリングファスナーを含むTAPTITE®製品の詳細については、製品ページhttps://taptite.com/jp/products/taptite-pro をご参照下さい。
電気自動車は世界の自動車およびモビリティ市場の未来を象徴するものです。すでに電気自動車自体の製造に一般的に使用されている TAPTITE® / REMFORM® ファスナーはBEV 充電インフラの未来を創造するメーカーに大きな機会を提供します。
お客様の用途に最適なファスナーについてのご質問はinfo@reminc.comまでお気軽にお問い合わせください。私たちのエンジニアはお客様の製造上の課題に対する解決策を検討することを楽しみにしています。